面接で学生の自己理解を促す「持ち味フィードバック」の提案

社会人からのフィードバックは、学生が自身の持ち味に気づくきっかけになり得ます。当社は、面接内での対話もその機会になると信じ、人事担当者の皆さまにご提案します。

3割の学生がWeb面接で「自分の話が伝わるか」不安

2021年度入社の学生の就職活動は、6月1日に面接解禁を迎えました。今年は新型コロナウイルス禍で、合同企業説明会が中止となり、対面でのOB・OG訪問も難しくなるなど、学生は例年にも増して手探りの状態で就職活動を進めています。

一方で、企業の採用担当者や面接担当者の皆さまも、イレギュラーな対応に四苦八苦されていると思います。対面での選考が困難な状況下で、面接方法をオンラインに切り替える企業も少なくないでしょう。面接担当者の皆さまは、慣れない方法に戸惑いながらも、対面の場合と同じように、熱意を持って学生と接していることと思われます。

しかし、学生はオンラインでは温度感が伝わりにくいと思う傾向にあるようです。新型コロナウイルス禍を受け、リクルートキャリア就職みらい研究所が「Web面接について最も不安に思うこと」を調査したところ、「自分の話が伝わるか」と回答した学生が最も多く、31.4%でした(※1)。また別の調査から、入社予定企業への納得度は、学生が「自分をよく理解しようとしてくれた」と感じる場合に最も高くなると分かっています(※2)。つまり、面接担当者の皆さまは、物理的に離れた場所から会話をしながらも、学生個人に寄り添うコミュニケーションを求められると言えそうです。

大学生がWeb面接について最も不安に思うことのグラフ

※1 就職プロセス調査2021年卒TOPIC版「Web面接について不安に思うこと」(PDF 1.0MB)


大学生の入社予定企業等への納得度別の「採用選考時のコミュニケーションについての捉え方」の表

※2 就職白書2020-就職活動・採用活動のコミュニケーション編-(PDF 1.14MB)

「軽音部の部長を任されていました」この学生の持ち味は?

では、具体的に何をすればよいのでしょうか。そこで提案するのが、「持ち味フィードバック」です。学生は、面接も含めた就職活動を通じて、自己理解を深めて進路を決めるのだと思います。たとえ貴社に縁がない結果が出たとしても、面接担当者の皆さまが感じた学生の持ち味を伝えてあげられれば、その学生は内省するきっかけを得られます。加えて、「自分に強みや魅力がないわけではなく、この企業とは合わなかっただけ」とその後の就職活動を前向きに取り組むきっかけになるかもしれません。例年にも増して直接、社会人と対話する機会を持ちにくい今だからからこそ、学生は面接での言葉に救われるのではないでしょうか。

学生と面接担当者がオンライン面接を行う様子のイメージ画像

面接などで学生が語る経験や行動の源にある持ち味は多様です。部活やサークルの責任者を任されていたという場合でも、どのように思考・行動したかの話のなかに、その学生特有の持ち味が表れていないでしょうか。一方で、いざ持ち味を表現してみようとすると、例えば「リーダーシップがある」など、大括りの言葉になってしまいがちに。

そこで、就職支援サービス『リクナビ就職エージェント』のキャリアアドバイザーが培ったノウハウを基に、発想のヒントをご紹介いたします。例えば、以下のように自己PRする学生の強みをどうフィードバックされますか?

「私は軽音楽部の部長を任されていました。各メンバーに『自分が部の目標を達成させるんだ』という気持ちがなく、人任せなのが課題と考えました。そこで、あえて自らが積極的に引っ張るのではなく、メンバーのサポート役に徹したことで目標を達成できました」

もちろん答えはひとつではありませんが、その学生が発揮していた「リーダーシップ」の裏に、「チームの状況に合わせ自身の役割を変化させる力」という持ち味を見出せないでしょうか。このように、「持ち味フィードバック」を実践していただくための参考例を挙げております。ぜひ、ご自身の言葉に置き換えてご活用ください。

例年にも増して手探りの中で就職活動を進める学生のためにも、少しでもお役立ていただけますと幸いです。

※参考例のPDFはこちらからダウンロードできます。
持ち味フィードバック参考例(1.37MB)