PROJECT 02ITによる採用イノベーション

テクノロジーの力で企業と、求職者の出会いの機会を最大化する。

自社とマッチングする採用可能性が高い求職者に、企業から直接スカウトができるサービス。「リクナビHRTech 転職スカウト」。当初想定されていた開発とはまったく異なる方向へ舵を切ることで、市場の圧倒的な支持を受けるサービスとなった。そのはじまりは、リーダーとしてプロジェクトを引き継いだ藤原が持った「違和感」だった。

MEMBER

藤原暢夫

藤原暢夫

MP マネジャー2011年新卒入社

中途メディア領域のメディア営業を経験後、メディア商品企画、グローバル事業企画を経て、エージェント領域のIT開発企画担当マネジャーに。企業の人材関連領域全般をITでサポートするプロジェクトを推進中。

なんだろう、この「違和感」は?

もともと引き継いだのは大手企業向けの応募者管理画面の開発プロジェクトでした。これってすぐに必要なの?「違和感」がありました。応募者の多いお客様の管理を楽にするより、「本当に採用に困っているお客様を助けるサービス」を優先してつくるべきじゃないか。そう思ったんです。原点はメディア営業をしていたときに訪問したお客様との会話にありました。埼玉の奥地にある小さな部品メーカーの社長。設計エンジニアを1年間採用できていないけれど、「こんな遠くて小さな会社に、手間をかけて、いい人を紹介してもらうなんて」と遠慮して、エージェントの営業に相談することもためらっていた。実は、そんなお客様って全国に大勢いるんです。僕たちが優先すべきはこっちじゃないか。「もっと多くのお客様に求職者と出会う機会をつくりたい!」。でも開発要件確定まで残り3週間まで開発が進んでいるプロジェクト。関係者も多く、動いているものを止めていいものか、一晩悩みました。でも、自分が心から納得できていないものをやるほうが失礼だ。「一週間だけ開発を止めて、お客様の声を聞く時間をください!」覚悟を決めて発言しました。反発もある中、チャンスをもらった僕は一晩でデモ画面を作成。1週間で8社にヒアリング。「最も欲しいのはどの機能ですか?」圧倒的な票を集めたのは、求職者に自分たちからスカウトできる機能。予想したとおり、お客様は「応募者管理」ではなく「出会い」を求めていたのです。

藤原暢夫

「お客様が本当に求めていること」のために

翌日、関係者全員を集めて結果を報告。「やり直し?」「間に合わない!」反対の声も多数。自分がどうしてもやりたいのはなぜなのか。お客様の生の声をそのまま伝え、何度もビジョンを語りました。最終的には「やるからには、良いものにしよう!」という声が。開発の方向をガラリと変え、チーム全体の意志で進めていくことになりました。企業へのヒアリングをさらに重ね、お客様にご利用いただくための課題を整理。人事部だけでなく配属先部門にもご利用いただける仕組みにすること、シンプルに使えること、継続するメリットがあること。利便性にこだわり、開発パートナーと一緒に、ビッグデータを活用したスカウト対象者のレコメンドロジックも開発しました。お客様の感触を確かめるため、5つのグループ、70人を超えるRA(リクルーティングアドバイザー)に協力してもらい、お客様200社に実際にご利用いただき、効果も検証しました。リリース後、「こんなサービスが欲しかった!」という声とともに、採用成功につながる事例がじわじわと増え、全社に情報が共有されることで爆発的に使われるようになりました。現在、約17000社を超える企業にご利用いただいており、機能もどんどん進化させています。

藤原暢夫
藤原暢夫

リクナビHRTech 転職スカウトがなければ生まれなかった出会い

何より嬉しいのは、お客様のお役に立てていることを実感するとき。それまで応募がゼロだった企業が、リクナビHRTech 転職スカウト導入により12名が応募、6名が面接につながり、1名採用決定という事例も生まれました。「待つだけでは会えない人をスカウトできた!」と喜ぶ企業の担当者、そして「リクナビHRTech 転職スカウトがなければこの会社を知ることすらなく、別の道を歩んでいた」と話す転職者の生の声を、本人から直接聞けたときは本当に嬉しかったですね。思えばプロジェクトの出発点は、顔も名前も知っている実際のお客様を頭に思い浮かべたこと。「この人の役に立つモノをつくりたい!」その想いがあるから、大変なこともやりきれました。リリースされて実際の効果が見えるまで、チームのみんなも半信半疑だった部分も多いと思います。でもサービスが生み出す世界観にワクワクしながら全力で取り組んでくれた。リクルートキャリアは、みんなが「お客様のためになること」に一生懸命な会社です。「これがやりたい」という想いが大切にされるし、頭ごなしに否定せず、ちゃんと話をきいてもらえる。納得したらそれぞれが能力を発揮する。僕個人の「違和感」からはじまったプロジェクトは、今や関わるメンバーも60名近くに増え、企業の人材関連領域をITで横断的に支援するプロジェクトに発展しています。目の前にどんな課題があろうと、勇気と覚悟をもって乗り越えていく。その先に、リクルートキャリアでしか実現できない最高のサービスの姿があると信じています。

藤原暢夫

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