失敗から学べ!あの人のしくじり -加藤 剛史-

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新卒メディア事業本部 営業統括部 部長

2006年新卒入社。出会った先輩が魅力的で、ここなら最速で成長できそうと期待を胸に入社を決める。が、内定時に「お前は同期260人の中で下から三本指に入る完全ポテンシャル採用だ。3年で成果を出せよ!」と人事に喝を入れられ、入社時から背水の陣で仕事に挑み、快進撃を遂げる。タウンワーク熊本、HR熊本、首都圏営業マネジャー、アントレ事業部長を経て、9年目で人事部長に。現在は新卒メディア事業本部 営業統括部 部長。

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最速で成長したい!強い想いが形となった営業時代

配属面談の時に「最速で成長できる一番厳しいところ」を希望して、着任したのはタウンワーク熊本グループ。体育会系の僕は、行動量だけは負けるものかと、誰よりも電話して飛び込んで営業し、1年間連続で週間目標を達成。2年目からはタウンワーク社員版の立ち上げにも参加し、社員領域や法人営業に面白みを感じて、HRへ異動を希望しました。

当時のHR熊本は競合に押され業績が低迷。加えて翌年にはリーマンショックで主要取引先が採用をストップし、拠点の維持すら厳しい危機的状況...。立て直しに燃え、その時の立場で出来ることはすべて尽くして、リクナビの掲載社数を単年度で一気に倍増させました。競合企業にも「熊本にとんでもない営業がいる」と噂になっていたとか(笑)。この時期に、経営の厳しさ、営業の面白さと多くのことを学びました。

6年目に首都圏リクナビNEXT営業のマネジャーに就任。業績は好調でしたが、首都圏はマーケット規模も組織も大きく、「自分で動かした!」という手ごたえを感じにくかったんです。上司にも「お前、飽きてるやろ?」とすぐ見抜かれて(笑)。半年後、告げられた異動先が独立支援サービスを展開するアントレの事業部長。初めての事業でしたが、すごく楽しくてやる気に満ちていました。ところが、1年後になんと人事部長の内示が...「なぜ自分が?」まったく予想もしなかったポジションに唖然としたのを覚えています。

3か月以上続いたボード会での起案差し戻し。プレゼンは得意なはずなのに...

着任早々に社長に呼び出され、「今期の人材戦略を役員会議でプレゼンしてほしい」とのお達しが。「できるわけないじゃん!」と心の中で叫びながらも、自分なりに戦略を考え、役員会議に臨みました。ところが、30秒で「言っている意味が分からない」と新卒事業本部長にぶった切られて終了。そこから毎週のボード会で僕が人事戦略を説明する場が設けられることになります。

その後の3か月は"絶望"でしたね。これでも営業で成績をあげてきていたので、正直、プレゼンには自信がありました。それが全く話にならない状況が続く日々。初めは「育成だ」と前向きにとらえていたのですが、さすがにまずいぞ...と追い込まれて。人生で初めて白髪が出ました(笑)。

そこで、どうにか突破口を見出したいと、中途事業本部長に「時間をください!」とおしかけたんです。
すると開口一番、「お前のプレゼンが悪いねん」。「お前は自分が正しいと思う考えを通そうと一方的に説得しているだけ。役員メンバーは議論がしたいんだ。いい加減に気づけよ」。まさに目からウロコが落ちた瞬間。それまで、自分の意思を貫くことで成功してきた僕は、問題を提起してあえて議論を起こし、意思決定をうながしていくという発想を持っていませんでした。求められる役割に気づかず、いつしか独り善がりになっていたのです。

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"慢心"を捨てよう。しくじりからの気づき

いま振り返れば、当時の自分は何かを守ろうとしていたのでしょうね。順調に任される役割が広がり、当時最年少で人事部長になって、「加藤は失敗しない人」と思われているような気がして、ここで躓きたくない、と力が入っていたと思います。なんとかこの起案を通さなくてはと躍起になっていたんです。中途事業本部長の言葉で、自分の"慢心"に初めて気がつかされました。

そこから肩の力が抜け、周りの力を借りられるように。各事業本部に改めて話を聞き、経営企画部長の資料を徹底的に真似したり、教えてもらったりして、ボード会での議論がやっと前に進み始めました。最初に、30秒で僕の説明をぶった切った新卒事業本部長から「いいけり出しやな」と言われたことは、今でも印象的です。営業で成功体験を重ねていたからこそ、「加藤に修羅場経験を積ませたい」という社長の思惑通りになったということですね(笑)。でも、その機会を設けて、自ら気づくまで待ち続けてくれた当時の役員陣には本当に感謝しています。

仕事がうまく回りだした2年目に、緊急事態の発令。就任したばかりの新しい社長に呼び出されて一言、「お前は顔が人事じゃない!営業に戻ってくれ!」と辞令をうけ(笑)、「では行ってきます!」と再び営業へ。ただ、自らの慢心に気づき、新たな成功パターンを得られた人事部長の経験は、改めて営業組織を束ねることになった今にも活きています。

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