失敗から学べ!あの人のしくじり -熊本 優子-

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20180315_share05.JPGエージェント事業本部 カスタマーサービス一部 部長

2001年キャリア入社。前職の半導体メーカーには女性初の総合職として入社、法人営業に従事する。ずっと仕事をしていきたいという強い想いがあり、女性がごく普通に活躍し、実力で勝負できる環境を求めて転職。エージェント事業でエレクトリック・メカニカル・ケミカル事業を行う企業のリクルーティングアドバイザー、キャリアアドバイザー、マネジャーを経て、ITマーケット、採用開発のマネジャーを経験。育休後には、新しい取り組みの立ち上げにマネジャーとして携わり、エージェントサービスのカスタマー層を拡大、新たなサービススタイルをつくりあげた。

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楽しすぎて仕事にのめり込んだメンバー時代

前職の半導体業界は女性の営業がとても珍しく、それがプラスにもマイナスにも働くような環境でした。本当に実力で勝負できているのかな?ちゃんと成長できるのかな?と次第に疑問を感じるようになり、ごくあたりまえに誰もが活躍している会社で勝負してみたいと、社会人4年目で転職。エージェントサービスのリクルーティングアドバイザーとなりました。

社会や業界全体を俯瞰し、企業と転職者の真ん中で期待に応えられるリクルーティングアドバイザーの仕事は本当に面白くて。裁量権が大きく、自分で考えてお客様に向き合えるし、ビジネスのスピードが速く、頑張ったことがすぐ結果に結びつく。しかもお客様企業に感謝もされる。本当に仕事が楽しく、夢中で働いていました。ただ、夢中すぎて、体調を崩してしまった時期があったんです。家族にも心配をかけてしまい、どんなに仕事が楽しくても、自分を大切にできなければ会社や家族も喜ばないと痛感。それを機に働き方を見直し、お客様企業の期待に応えるためにも求職者様の悩みにも寄り添い、わかりたい、とキャリアアドバイザーに異動、仕事の幅を広げていきました。とにもかくにも仕事を楽しんだメンバー時代でしたね。

「べき論」でメンバーを追い詰めてしまった新任マネジャー時代

「しんどいって言っている子がいるよ」。当時の同僚が声をかけてくれた時は、最初は「えっ?!なんで?」と戸惑いました。
もともとマネジャーを希望していなかったこともあり、着任後も覚悟や自信が持てずに悶々とした日々。「とにかくマネジャーとしての使命を果たさねば」という責任感で仕事をしていたので、メンバーの育成においても自分の成功パターンをそのまま当てはめる方法を取っていました。「お客様にはこのレベルで向き合い、踏み込むべき」「提案はこのレベルでなくては」と、メンバーに各論で何をやるかまで教えこみました。良かれと思ってやっていたので、メンバーを追い詰めていたとは全く気づいていなかったんです。いま考えると本当に傲慢ですよね。いつのまにか、「私と熊本さんとは違う」とメンバーに言わせてしまうほど、大きな溝が生まれていました。

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メンバーが目を輝かせて取り組める状態を演出するのがマネジャーの役割~しくじりからの気づき

同僚の言葉をきっかけに改めてメンバーと向き合い、私の理想と、メンバーそれぞれが大切にしたいことは違うんだとやっと気付きました。「一人一人価値観は違い、その多様さがチームの魅力である」「一人一人が尊重されている状態で、メンバーのやりたいことを支援する」というマネジメントへ舵を切ってから、メンバーの表情やグループの雰囲気が変わっていくのをひしひし感じたんです。やりがいなんて大それたものじゃなくても、メンバーには必ず目の前の小さなこだわりや目の輝く瞬間があって、それを見逃さずに支援することでメンバーの変化に繋がることも学びました。

そして、ITマーケットに異動し、新しいミッションを持つキャリアアドバイザー組織を立ち上げた時に、この気づきが大きく実を結ぶことになります。ITバブル隆盛期の当時、企業が求める求職者の方をいかに集められるかがカギでした。チームのミッションは、今までのやり方ではなく、独自のやり方で求職者の方にエージェントサービスへの登録をしていただき、採用決定を生み出すこと。難しいからこそ、まずは全員でどのような状態を目指すかをとことん話し合い、それぞれの良さを発揮することがチームの貢献にもつながる環境を構築。結果、メンバーが自らテーマを決め、トライしている状態になっていきました。多忙な日々でしたが、皆がモチベーション高く行動し、経営目標はもちろん数々の指標を達成。社内でMVG(Most Valuable Group)も獲得したのです。

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しくじりや育児休暇を経て気づいた仕事の意義

このようなしくじりを経て、マネジメントの奥深さを体感してきましたが、「なぜこの会社が好きだったのか」を改めて気づく機会がありました。それは育児休暇。社会との接点が減り、じっくり自らと向き合う時間の中で、培ってきた経験を社会や誰かのために活かせることが、自分にとってどれだけ大切かが分かったんです。そして、それを実現できる環境とパワーがリクルートキャリアにはあると感じています。実は私、会社へのコミットが薄かったのですが(笑)、復職後は、まだまだ頑張るぞ!とモチベーションが高位安定しています。